医療観察法初適用を弾劾する 全治1週間の傷害で予防拘禁!!

     報道によると、6月28日東北新幹線乗客の男性に消火器で殴りかかり、傷害 の疑いで逮捕された東京都の男性について、福島地検は19日に初の心神喪失者 等医療観察法の申し立てを行った。福島地裁は鑑定入院命令を出したとのことで ある。福島地検は「傷害の程度は1週間で重大とは言えないが、無関係の人を殴 打している」などと適用理由を説明している。通常であれば、微罪につきそもそ も逮捕もないか、もしくは起訴猶予ということで直ちに釈放される事例である。  今回はこの男性が「統合失調症であり、責任能力が低い」ということで起訴猶 予となり、心神喪失者等医療観察法の申し立てが行われた。この男性は鑑定入院 命令により、強制的に精神病院に監禁された。鑑定入院ということは、本来必要 な医療が優先され保障されず、あくまで鑑定が優先されるということだ。さらに 鑑定という行為自体が、本人にとっては病状に悪影響をおよぼす行為である。  仮にこの事件が病状悪化によるものであるとするなら、本来速やかな医療保障 がなされるべきであるし、その上で慎重な司法手続きが行われるべきものであ る。心神喪失者等医療観察法の適用により、この男性は医療保障どころか、病状 を悪化させる鑑定入院を強いられている。心神喪失者等医療観察法の国会審議の 際に、この法の致命的欠点として指摘された、医療保障の遅れがいま現実化した。  通常であれば即釈放されるほどの微罪にもかかわらず、医療観察法の申し立て がされ、2ヶ月から3ヶ月の鑑定入院による身柄拘束がなされる。仮に医療観察 法対象者となれば、強制的に不定期に予防拘禁される。施設から出られたとして も地域で強制通院監視の下に置かれることになる。地検自身が事件は「重大とは 言えない」としており、これでは犯罪を犯したものすべてが心神喪失者等医療観 察法のルートに乗せられることになる。  精神障害者というだけでこれほどの差別的な拘禁と監視を押し付けられる、今 回の初適用こそが、心神喪失者等医療観察法の矛盾と差別性を明らかにしている と断じざるを得ない。  医療観察法のもとでの拘禁施設数も、そこで働く精神科医はじめスタッフも不 足したままで強引に施行した上に、今回の微罪での初適用を私たちは弾劾する。  私たちは福島地検に対し直ちに申し立てを撤回することを求める。さらに福島 地裁が本人の利益と医療保障のために直ちに鑑定命令を撤回し本人を釈放するよ う要請する。 2005年7月22日 心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)を許すな! ネットワーク 連絡先:目黒郵便局留 電話 090-8432-1091 Email:kyodou-owner@egroups.co.jp
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